九大生の哲学vol.1「孤独について」
いろんな九大生がいると思います。
今回、話していただくのは、
ロッククライミング狂の壬生亮太さんです。
岩を見るとどんなところでも登ってしまいます。
第一回ということもあり、
フリーテーマで話してもらいました。
この字がわたくしインタビュアー増原です。
この字が壬生さんです。
今日はよろしくお願いします。
お願いします。
ほんとに今日はありがとうございます。
いや、どういたしまして。いやぁでも何から話すかやねぇ〜……
突然ですけど、壬生さん、今こだわってることあります?
う〜ん…
僕は、今こだわってることあるんですよ。
何なん。
バカニナリタイ。
あはははっは〜なるほどね。
今、こだわってます。やっぱり周りの目が気になるんですよ。普通に生活してたら気になるじゃないですか。突然暴れると周りから変な風に思われますよね。それは、やだなって思うんです。周りの目を気にせずにいろんなことやりったいっていうか。
う〜ん。バカで盛り上げて、雰囲気で周りを引っ張っていってるバカやったらいい気がする。高校のとき、体育祭やら文化祭やらで、「さぁみんなやろっか」って声かけてやるやつがおるやん。そういう意味のバカやったらいいなぁと思うね。
あぁなるほど。壬生さん自身はどうなんですか?
いやぁ、俺はいやぁあひゃははは
高校時代はどうだったんですか。
高校時代はそうしよったねぇ。
でも大学は…
う〜ん……
なんかもう別にいいやって思うようになったんですか。
いや、なんかね、考えて動くようになった。
……なるほど。考えて動くようになった。「これをやるとまわりが引くな」とかをですか。
……あぁ、それもあるねぇ。なんか今は、まわりを気にしとる部分は大きいね。それは、めっちゃあるわ。
まじっすか。
それはめっちゃあるわ。
高校時代は気にしなかったんですか。
うん、何も考えてなかった。おはははは、考えずにずっと声出しよったけ。
大学入ったら結構考えて行動するようになったんですか。
うん、そうやね。たぶん一番でかい理由は周りと馴染めんかったけ。俺、中高一貫で、そこでむっちゃ仲いい友達ができて、もうこいつらだけでいいやって思うようになってしまって。それで大学でそんなに友達いらんかなみたいな。
なるほど、壬生さん自身が始めからそういう思いだったんですね。

うん、そうやね。でも唯一今のサークルだけはその高校のノリに近かったけん、このサークルだけは入っとこうかなってね。あとは、友達よりも女友達を作りたかったけんあはひゃはははへへ
それで、考えて動くようになったんですか。
そうやね。そこでやねあはははへへ、それは言えとるわ。
女友達を作るというのは、考えて動かないといけなかった?
う〜ん、どうなんやろ
そこは、あんまし関係なかっ…
いや、考えとった。考えとったわ。結構考えよった気がする。メールのやりとり一個一個。
そんなにも…すごいっすね。
………この流れは彼女の話にいってしまいそうやけん、やめとこっか(笑)
えぇ、いいじゃないですか。せっかくノってきたのに。

あはひゃひゃひゃ
あんまり触れないほうがいいですか。
うん。……いやぁでも思い出しながらやるといいね。結構話がでてくるというか。
そうすっねぇ。なかなか、いいすっね、……ちょっと話戻りますけど、それで、大学なって考えて動くようになったわけじゃないですか。
おう。
女友達とか気にしてたことも、今はもう気にしないわけですよね。
おう。今、考えとるのは、一番は就職のこととか仕事のこと。どうやって金稼いでいこうかな、どうやって食っていこうかなぁっていう。そういう心配はあるね。これでやってって俺は食っていけるんかなぁ。
かなり自身にあふれてて、「どこにいっても俺はやっていけるぞ」と思ってるのかなと思っていたんですけど。
気持ちが高ぶったときはそうやね、周期があるんよ。だいたい二か月スパンで。
なるほど。
ない!?そういう周期みたいなの。
盛り上がったり、沈んだりみたいですか?
盛り上がっとるときは、めっちゃ勉強もはかどったりしてから。
あぁそれは、ありますね。
すごいなぁ人間ってプラス思考やなぁ。俺結構、プラス思考って言われるなぁ。
自分でも思われてるんですか。
いや、自分では違う気がする。プラス思考のことしか言ってないけど。
ん?…マイナスのことは言わない方がいいと思ってるんですか。
う〜ん、そうやね。
というかマイナスのことはそもそも考えてないんですか。
いやいや、めっちゃ考えとるよ。結構気がちっちゃいけん。
でもプラス思考のことしか人には言わないんですよね。
う〜ん、そうやね。でもそれもいいことやないんよ。自分の弱い部分見せたくないけん、強がっとるだけかもしれん……何が言いたいんやろ。
う〜ん、(やばい、全くわからない)つま……
いやあんまり深く考えんほうがいいかもしれん。
いやここは、重要ですよ。弱音とマイナス思考って違いますよね。
そう?
弱音っていうと自分の弱い部分を言うことですよね。マイナス思考というと、いろいろ悪いように考えるっていうことですよね。壬生さん的には、どっちですか?
う〜ん、客観的にとらえるとるんよね。自分で波がわかっとるけん、なんていうんやろ、弱音をはいてるわけではなくて、マイナス思考になっとるだけ。自分の波をみて、今自分は低いところにいるんやろうなぁって。むしろ、テンションが低いときにも、今は低いだけやんって思って持ちなおしたり。
……それ、かなりポジティブシンキングじゃないですか。
そうやね。それポジティブシンキングやね。素晴らしいわ。プラス思考なんや。
逆に、ノッているのきは、今、自分ノッてるなっていうのが、わかるんですか。
あぁ、調子のってるなぁっていうときね。そのまま調子のるね。
えぇ!?調子のってるときは、そのまま調子のって、低いときは、全体を見て、自分を持ち直すんですね。
そうやね、頑張ってね。でも、低いときは、ほんとにしゃべらんと思うよ。人ととかにも会わんし。
まじっすか。
波にのっとるときは、すぐ誰かと飲みにいこうかってなるけど、沈んどるときは、もうエースコンバットやねあはひゃ
……。沈んどるときは、もう彼女とも話さないんですか?
あぁ、自分の波より彼女の波に合わせられるっていうかさ。彼女の波のほうが強烈やけん、彼女の波に合わせてしまうっちゃんね。いくら前の日までテンション高くても、次の日彼女の機嫌が悪かったら、沈んでしまうわ。
僕もそんな感じですね。
でも、そっちのほうがいいよね。立場的には、自分が弱い立場やん。それって気が楽っていうのもあるけど、それプラス、向こうの意見に従っとるけん、向こうが凄いんだっていう意識があるやん、それって付き合うにはいいんよね、女を引っ張るとかじゃなくて、自分が引っ張られるっていうのは。……バカなんかな男って。
それは違うなって彼女に言ったりはないですか。
それはあるよ。でも普段、冗談交じりで話しとるときには、何も言わんね。
なるほど、僕は逆に「それは、どういうこと?」みたいな感じで、理由をつきつめていこうとして、うざがられてるような感じがします。
あぁ理系の頭やね。
壬生さんも理系ですよね!?(笑)。原因をつきつめていっちゃうんですよね。話はちょっとそれますけど、それで気になってることがあるんですよ。
どうぞ。
例えば、「誰かが好き」って思ったときにですね、その理由をつきつめていこうとすると、その答えは本能だと思うとしますよね。原因は本能っていう結論が出るときありますよね。
おうおう。
でも、そこがいっつも気になってて、でもその本能って自分思ってる部分も実は、理性でできてるんじゃねぇかな、って思うんですよ。
本能っというのは、理性のもっと深い部分にあるんよね。もっと積極的に見たいんなら、その本能の中に愛情が含まれとると考えたらいいんやない。
……はい。
……なんか俺、話ずれとるかいな。
いや、大丈夫ですよ。壬生ワールドでお願いします。
言葉の意味が違うけんね、こういう深い話をしだすとねぇ。
ちょっと確認しますか。ここで僕が使ってる「本能」っていう言葉は、生まれつきそなわってるもの、遺伝子を伝って、みたいな感じです。
うんうんうん、ヒクヒクする感じやろ。
それで「理性」っていうのは考えて動くっ部分という感じです。
なるほどね、おっけい。んで、「その考えて」っていうのは、どこらへんなんかね、意識できてる考え?
そうです、意識できてる考えです。意識できない部分を本能と僕は言ってます。
例えばさ「人を殺しては、いけない」とうのはさ、みんな考えずに、それはいかんことだ、と考えとるわけやん、それは、別に考えとるわけやないで、思い出しとるわけやん。
そうです、そういうときに悩むんですよ。ちっちゃいころから「人は殺してはいけない」って周りからいわれて学習していって、自分がいつの間にか考えるようになってると思うんですよ。
それは、過去に考えたことなんよね。
はい。
だけん、それはもう理性にはなると思うけど、たぶんそこらへんのパーチクリンの子とか「人はぁ殺しちゃいけないのぉ〜」って言っとるだけやん。そういう子とかは、考えとるんかなって思うよね。パーチクリンの子の理性は考えとるんやなくて、埋め込まれとるものっていうイメージはある。
あ〜、そうですね。
理性の中の意識的に考える部分と、無意識に埋め込まれた部分とまたちょっと違うと思う。
そうなんすよ、で、僕は埋め込まれた部分を探りたいんです。どうして埋め込まれたのかっていうのを。たぶん、埋め込まれた部分を人は多くの場合本能と呼ぶと思うんですよ。
それは、言えとるね。
でも、その本能と呼ばれる中の、無意識に埋め込まれた部分を探りたいんですよ。そうすると、何か見えてきそうっていうか。
それは人文学とかになるんやろうかね。へっへ
どうなんですかね。それが、最近、常に気になってます。ひとりで家で、「そこは本能で片付けちゃいけねぇ」みたいに考えてます。それが、最近僕がこだわってる部分です。知らず知らずの間に、僕らは周りの、世間の、言葉を受け入れて、周りの人の言うことを聞いて育ってきて、なんか知らぬ間に決まってること、それは常識なんですかね、そんなのがあるんですけど、それを打ち破りたいな、と思ってるんです。知らぬ間に勝手に決まってるのが、嫌なのかもしれません。そうじゃないパターンもやってみたい。
へぇ。それは、共感できるわ。でもそういうのを、話しとる人、考えとる人って結構少ないやん。自分で考えて、そういうこと考えとる人と話さんと、話は膨らまんし、ってのはあるよね。
そうですね。
わかるわかる。バカになりたい、ってのは、ただバカ騒ぎをするってのではなくて、今まで刷り込まれた、教科書で教え込まれた知識が本当のことなのかと疑問に思って、本物を頭の中で作りたい。
う〜ん、そうですね。
それは、むっちゃわかる気がするねっ。
人と違うことをする、ってのは結局はバカになるんですよね。
マイノリティでありたいんやろ。
そうなんすかね。
そうと思うよ。そういうとこがあると思うよ。
あまりにも、まっとうに生きすぎてるんで、そうじゃない道も味わってみたい。
そこで何かつかめるものがあるんじゃない。違う世界を。
そうです。……ちょっと話戻りますけど、壬生さんが、今は考えて動くようになったって言ったじゃないですか。その考えて動くってことは、「これしたら周りがこう思うだろうな」って考えながら動くってことですよね。
はっきり言えば、壁をつくっとるんよね。
バカの壁ですか?笑
いや、バカの壁じゃない。人間として距離を置こうと思ってる。向こうが何か言っても、距離をとってる。距離をとって、その場だけで納める。だけ、距離は縮まらんやん。向かって話さんと距離は縮まらんけ。逆にコイツは話そうって思ったやつには話すね。わざと厳しく言ったりとかね。
壁をつくるってのは、つまり相手と干渉しないってことなんですね。
そうそうそう。
例えば、壬生さんは、「人の前で服を脱ぐ」っていう行為はどうなんですか。僕としては、相手がどう思おうと関係ない、服を着るのも常識からでしょ、と思っちゃうから、脱いでもいいって思うときもあるんですけど、そういうときって…
俺は違うね。関わりはある。表面的なね。社会性はある。人間として見てないわけじゃない。こいつはどうでもいいって思うけん、人間社会に必要な社会性だけは表すけん、脱ぐとかはしない。逆に仲がいい奴とかやったら、社会性とかはいらんけん、脱ぐって感じかな。………てかさっきからずっと誘導されとる感じがする。
では、何でもいいので、主張とかはありますか?
う〜ん、
……では、壬生さんの小学校、中学校ってどうだったんですか。
小学校のとき、太とったんよね。それで周りの目線を気にしだしたんよ。中学校のときもあんま考えてなかったし、友達もはっきり言っておらんかったんよね。スイッチが入ったときは、わーって周りと騒ぐけど、それで終わりって感じやったんやけど、そのうち中三くらいに何か面白いなって思うことがあって、それで考えよって、それを友達と話しよったら、むっちゃ仲良くなった感じがしてさ。あぁこいつら親友やぁと思ってさ、それで何かいろいろ考え出した気がするね。おるやん、ほんとに何も考えてなさそうな人が、飲み会とかで飲んでも何も考えてない人が、それはちょっと嫌なんよね。そんなやつは、どうでもいいって思う。
…僕、人のことバカって思えません。

何で。
この人も何かいろいろ考えているだろうなぁ〜、と思ったりします。
あぁたぶん、いずれは自分の意見が固まって「俺はもうこの意見で行く」って思うようになってくると思う。人の意見も、それは他人の意見何やと思って、感化されたりとかはせんくなると思う。
僕がですか。
そう。いや、わからんけど、俺がそうやったけん。俺も一時期は考えてみたり、あぁ、人ってすごいんだなって思ってみたりしとったけど、そん中で、自分の意見が固まってきて、だいたんわかるやん。相手にそこはおかしくないって言うようになってくると、あぁ俺が完璧なんだって思うようになって、はっはは。そうなると人の意見に感化されんくなるかもしれん。
なるほど、いずれはそうなるかも知れないです。僕も周期があって、人をなめる時期と、超尊敬する時期と。
自分が調子いいときは、人をなめて、悪い時は人を尊敬するんやろ。
…それは、逆ですね。自分がしょーもないときは、どうせ周りもしょーもないって思っちゃうんです。しょせん人間はこんくらいの考えしかできねぇよ、と。テレビ出てる奴も、雑誌でてる奴もしょせんしょーもないよ、って。でも自分がすっごい考えてるときは、他の奴ももっといろんなこと考えてるだろうなぁ、テレビに出てる人とかもっといろんな経験つんできただろうなぁ〜って思うんです。で、今は周りがすっごく輝いてますね。というか大学入ってからずっとそうです。つまり僕は大学入ってからずっと調子のってます(笑)
あひゃは。てか、ほんとにこんなインタビューっていいね。人の意見とか聞けたりさ、しかもそれで考えることもできるし。波が下がっとる日とか、人と飲んだりすると急に上がったりしてさ、安全日になったりしてさひひひひ。でも考え事ってそんなもんやろうね、実際。結構、俺すごいこと考えれたって思うけど、みんなが幸せになれるっていう感覚に陥るけど、実際は行動せんと何も変わらんやん。
そうっすね。頭ではすっごい盛り上がっても。
俺は結構頭で考えるたちなんやけど、たまにそれがしょうもないって思うときがあるんよね。
頭で考えることがですか。
そうそうそう。考えたりするのは、結局は自分の楽しみのためになるだけやん。でも、俺はちょーしのって偉そうに言って、こんだけ考えられるんだぜ、って人に言ったりするんやけど、後で後悔するんよね。なんであのときあんなこと言ったんやろって。それって周りにいい影響を与えとらんやんって思うんよね。そんなん周りの人から見たらウザいだけやん。そのとき、今の俺がおったら意見をぶつけれて楽しいことになると思うんやけど、ぶつけられん相手に言っとったら悲しいやん。
しょーもない自分が、なんかしょーもないことを人に言ってるんですよね。
そうそうそう、そんなんしょーもないなあって思って。考えるってことは意味なくて、人に何かするとか、自分で実際に動いて、ちゃんとした勉強するとか、そんなんスゴイなって思う。考えごとって自分の楽しみのためにすることやけど、勉強とか、お金を稼ぐための方法を考えたりすることっていうのは、自分の考えのためだけにするんじゃなくて、家族とか周りの人とか、人のためになることなんよ。だけ、そういうことの方が、いいんやないかなぁって思うときもある。
はい。
行動と行動のために考えること。そういう現実的なことも大事じゃないかなって思う。こう考えると周りの人がめっちゃすごく見える。働いとる人とかさ。ちょーし乗っとるときは、あのバカヤンキーって思ったりするけど、でも働いとるんやったら周りの家族とか幸せにしとるはずなんよ。だから実際に動かないで金を生み出してないっていうのはダメと思う。
今、壬生さん、周りを幸せにするっておっしゃいましたけど、それはかなり大事なことですか。
大事やね。うん。別に日本社会がどうなろうといいんやけど、そんなんよりも、自分の関わっとる人間だけ、家族だけを幸せにするって言ったら偉そうだけど、大事にしてやって生きたいなぁってのはあるんよ。それ以外の人は別にいいやって思う。ただ社交性だけ持っとればいいかなと。そんな生き方。
壬生さん、結婚って考えてます?
おう、めっちゃ考えとるよ。子ども欲しいもん。
まじっすか。
俺、子どもは欲しいわ。五人は欲しいわ。でも考え方はサークルと一緒やろ。
どういうことですか。
上から下に受け継ぐものやん。上が下におごって、おごられた奴はまた下におごる。それといっしょよ。俺も産んでもらったけん、下に産む。そんな深い考えとかなしに、俺はそうしてもらえて幸せやったけん、下にもそうしようかなみたいな。かわいい娘が欲しいわあへっあへっあへっ。思うんのは、子どもは絶対欲しいんよ。なんでかっていうと、自分の生きた証を残すっていうかさ、ある意味自己満足やけど、そういう遺伝って、二つのことがあると思うんよね。物理的なことと文化的なこと。物理的なものっていうのはほんとに自分の子どもというのを産めるわけさ。文化的なことは自分の考えっていうのをさ、例えば自分の考え出した考えってのがあるやん。それが受け継がれていくっていうのは嬉しいやろ。
いやぁ、僕はそこにあまり喜びは見出さないかもしれないです。
まじ、なんで。
自分の考えっていうのを、共有してくれるかしてくれないか、わかんないですけど、伝えれるっていうのは楽しそうですけど、そこまでこだわりはないです。ただ考えたことがないだけかもしれないっすけど。自分の考えは別に自分だけで終わっていいかなと思います。
でもさ、例えば、ある人の本を読んですごいと思うやん。それは自分が受け継がれたものやん。それを下に受け継ぐ。サークルでもこうしたら楽しいっていうのを下に伝えていきたいって思うやろ。
思いますけど、そういう場があれば伝えようと思いますけど、基本は自分が楽しめたらいいと思います。
俺はね、自分が楽しむためには、ある特定の人が楽しんでくれてないと嫌なんよね。
僕もそれはあります。
ひとりでおると死にたくなるやろ。人がおらんと人間って楽しく生きていけんのよね。
そうですね。人がいて楽しみがありますよね。人がいない楽しみって………ごはんがおいしいっていうのがあります、よね。
それは、人がおりすぎるけんやろ。だけ人がおらんくなったときに、こういうのもいいって思うんやない。
おいしいもの食べて、楽しいって思うのはどうなんですか。一人でも楽しいですよ。
う〜ん、純粋な楽しみとは違うと思う。とりあえず、周りから人がおらんくなったら嫌やん。
はい。
そうやろ。人の頭の中に世界があるやん、俺の頭の中にいろんな人の姿を投影して自分はひとりじゃないと思っていくやん。たぶん原理的にはそのはずやん。人間の視覚とか聴覚とかそんなん、あやふやなもんでさ、ただの伝達器官でしかないやん。ほんとに相手を捉えれとるわけじゃない。それで人の本質っていうのを考えたらさ、まず小指切り落すやん。それはその人やないやん。その人の小指やけど、もっと本質的なのは本体のほうにありそうやん。
はい、そうっすね。
んで、もっと切るんよ。どんどん切るんよ。肩とか切るやん。それでもまだ本体はそっちの腕じゃないほうにあるやん。そして首まで切ったらたぶん、人間性というか本質は、頭の方にあるんやないかね。そして最後にはイメージ的には脳みそだけになるんやないかね。だけ、その人の人間性、根本っていうのは脳ミソの中にあるとするやん。で、その相手の脳みその中で考えとることってインターネットみたいに読みに行ってダウンロードとかは絶対できんわけよ。それは、人間の回線がしょーもないけん。言葉とか視覚とか、そういう少ない情報から自分で勝手にイメージを作り出しとんよね。それが人間。やけ、たとえば誰かが死んでしまったとしても、その人が死んどるとか知らんかったら、まだ俺の頭の中にはその人がおるやん。生きとっても死んどっても関係ないやん。
はい。
だけね、そういうのが重要じゃないかなって思うんよ。頭の中になんか存在を残すというのが。だけ自分が生きとる証を残すっていうか。それでいろんな人と関係があると、その人達の頭におるわけやから、それで安心するというかね。まぁ、結果的に言いたいことは文化的なことも結構大事でしょうってこと。
なるほど。文化的なことと、物理的なこと。
物理的にうけつぐってのは赤ちゃんとかよね。
なるほど。赤ちゃんだと、両方できますもんね。文化的なことと、物理的なこと。
そうそうそうそう。ややこしいね。二重になっとるけん。俺の頭の中に相手の像があって、その像の頭に中に自分がいるって思うこと。それが孤独じゃない状態だと思うんよ。これがなくなると孤独になると思うんよ。だけ俺が想像する相手の頭の中に俺がおらんやったりとか、俺の頭の中に人間がおらんくなったら孤独を感じると思うんよ。
そうっすね。
そうすると、人間生きてはいけんけん、だけ互いに相手を意識することが重要なんやないんかね。
なるほど〜すごいっすね。
深そうやろ。
深い。……でもほんとに孤独だと生きていけないんすかね。そこまで孤独にこだわる必要はあるんすかね。孤独ならば死、っていうのはどうなんすかね。
それは、ただ自分で感じてるだけやね。でもそれやっぱりでかいと思うんよね。一回孤独じゃない状態になってそれから孤独ってのは。そうなるとほんとに死になるんじゃないんかな。ほんとに寂しくて。ウサギは一人になると生きてはいけないってaikoが言いよった。そんなんは嫌やなと思って。自分が死んだときに誰も意識されんてホントに悲しくて。
そうっすね。
んで、なんでこういう感覚に陥ったかっていうと、俺の高校はカトリックの学校やったけん、炊き出しを公園でホームレスにしよったんよね。火曜の夜にご飯を配ったりしよったんよ。ホームレスが来る場合と俺らが寝床にまわるっていうのもあるんよね。そのときに、ホームレス自体もちゃんとコミュニティを作っとっちゃけど、作ってない新人さんとかもおるんよ。そしたら、ほんとにね、死にそうな顔して、孤独な感じがしとるんやけど、逆にコミュニティ作って、みんなでわいわいやりよる人たちはむっちゃ楽しそうなんよ。俺がさっきから言っとる死ってさ、文化的な意味での死なんよね。
人の頭から消えたとき、ですか。
そう。死ってさ、恐怖やん。恐怖の極限というイメージがあるやん。
……。
もう絶対にこの状態にはなりたくないってのを死っていうやん。
……そうっすか。
って思わん?
そう思うときと、あんまり思わないときがあります。
あぁ、それはたぶんね、ここで言ってる死はそういう絶対的に嫌なものとしての単語なんよ。物理的な死っていうのはまた違うんやけど、人間って、物理的と文化的ってすごく結ばれとる気がするんよ。マトリックスみたいに。んで、マトリックスみたいに無理やりはがすとよくないことがおこるんよねあひゃひゃひゃはははふふ
なるほど。
俺は、結婚はいいと思う。結局、男と女ってさ物理的に一番近づくと思うんよ。文化的にもそうやと思うんよ。自然に行けばね。だけやっぱ彼女最優先やね。たぶん一人の女性として見だすと極限まで仲良くなろうとする。
なるほど。
それが自然なことと思っとるけどね。
なるほど。僕も彼女最優先ですね。サークル二番目で。
俺も彼女最優先やけど、彼女のために自分が、ちょと良くならないかんけん、個人的に成長せないかんけん頑張るっていうかさ。
ほんと、それです。他にいくのは、もう、彼女ありきですおひゃひゃひゃひゃ

いやぁほんといいわ。大事だと思うよ、その感覚はあひゃひゃひゃはは
記事:増原@しょっぱなからわけわからん記事を書いてしまいました。しかしとても楽しく書かせてもらいました。壬生さんは、サークルの先輩でして、何か記事のサンプルが欲しくてお願いしてインタビュー(?)に応じてもらいました。今後しばらくは、かなりまじめな九大生の記事を書いていこうと思ってます!(文の長さもこの文の4分の1ぐらいにしまっす!)2007/5/25
- インタビューTOP
- vol.1「壬生亮太」
九大生の哲学